「未経験だけど事務職に転職したい」
「履歴書や職務経歴書の書き方が分からない」
そう悩む方は多いのではないでしょうか。事務職は人気が高く、応募者も多いため、書類選考の突破が最初の大きな壁になります。
本記事では、未経験から事務職へ転職を目指す人に向けて、以下を解説します。
- 未経験でも事務職に転職できる理由
- 書類選考を通過するための5つのポイント
- 履歴書・職務経歴書の例文
- よくあるNG例と改善方法
- 事務職転職を成功させるコツ
最後には、効率よく転職を進めるための「転職エージェント活用」についてもご紹介します。
未経験でも事務職に転職できる理由
事務職は「経験者有利」と思われがちですが、実は未経験者の採用枠も多い職種です。理由は以下の通りです。
- PCスキルやコミュニケーション力が重視されるため、異業種経験を活かせる
- 事務作業は業界特有の知識よりも正確性・柔軟性が重要
- 若手やポテンシャルを求める企業も多い
つまり、応募書類で「事務に必要なスキルを持っている」としっかりアピールできれば、十分にチャンスはあります。
書類選考を突破するための5つのポイント
未経験であっても、以下の5つを意識すれば書類選考通過率はぐっと上がります。
1. 事務職に必要なスキルを具体的に示す
事務職で求められるスキルは以下です。
- 基本的なPC操作（Word・Excel・PowerPoint）
- 電話・メール対応
- 正確なデータ入力
- 調整力・サポート力
例：
「ExcelでVLOOKUP関数やピボットテーブルを用いた集計が可能です」
「前職では顧客対応を担当し、正確でスピーディーなメール返信を徹底していました」
2. 前職の経験を「事務職に活かせる形」で書く
未経験だからといって「事務の経験がない」とだけ書くのはNGです。
どんな職種でも、事務に通じるスキルは存在します。
例：
- 販売職 → 顧客対応力・正確なレジ入力
- 営業職 → 資料作成・スケジュール管理
- コールセンター → 電話応対・タイピングスピード
「前職で培った〇〇の経験を、事務業務で活かしたい」と言い換えることが大切です
3. 志望動機は「なぜ事務なのか」を明確に
志望動機があいまいだと不採用になりがちです。
良い例：
「前職では営業を担当しておりましたが、資料作成やデータ管理といった事務作業にやりがいを感じました。貴社の事務職として、正確性とスピード感を活かし、組織の円滑な業務運営に貢献したいと考えています。」
悪い例：
「事務職は人気の職種なので挑戦したいです」
→ 意欲が伝わらずNG。
4. 書類は「見やすさ」を徹底する
- 余白を活かして読みやすいレイアウトにする
- 箇条書きを活用し、アピールポイントを整理
- 誤字脱字をゼロにする
採用担当者は数十〜数百枚の書類を読むため、「見やすい」だけで印象が変わります。
5. 自己PRは「簡潔に強みを伝える」
未経験者は長文よりも「要点を短く」まとめる方が好印象です。
例文：
「正確性とスピードを意識して業務に取り組むことを得意としています。前職では月間数百件のデータ入力を担当し、ミス率は0.1％未満を維持しました。この強みを活かし、事務業務で貢献していきたいです。」
書類選考で使える例文（履歴書・職務経歴書）
ここからは、実際に使える例文を複数ご紹介します。
履歴書 志望動機（例文）
例文1
「前職では接客を中心に担当しておりましたが、その中で売上データ管理や資料作成に携わる機会があり、正確さと効率性を求められる事務作業にやりがいを感じました。貴社の事務職として、前職で培ったPCスキルやコミュニケーション力を活かし、業務の円滑化に貢献したいと考え応募いたしました。」
例文2
「これまで営業職として顧客対応や資料作成を行ってきました。特に、見積書や提案資料を作成する際には、限られた時間の中で正確さを追求し、上司やお客様から信頼をいただくことができました。こうした経験を活かし、貴社の事務職として正確かつ迅速な事務処理を行い、社員の方々が本業に専念できる環境づくりに貢献したいと考えています。」
例文3
「前職のコールセンター業務では、日々多くのお客様からの問い合わせ対応を行いながら、応対内容を正確に記録・入力してきました。その経験から、事務職に求められる正確性やスピード感に自信を持っています。未経験ではありますが、貴社のバックオフィス業務を支える存在として、誠実に業務を遂行してまいります。」
職務経歴書 職務内容（例文）
例文1（販売職）
・売上データ入力・日報作成を担当（Excel使用）
・顧客情報管理、問い合わせ対応
・月間平均〇〇件のメール対応を担当
【成果・工夫】
・データ入力において入力スピードを向上させ、作業時間を従来の70％に短縮
・顧客対応では「丁寧で分かりやすい」との評価を受け、社内表彰を獲得
例文2（営業職）
・提案資料・見積書・契約書の作成を担当
・スケジュール管理や会議資料の準備をサポート
・取引先とのメールや電話連絡を日常的に対応
【成果・工夫】
・提案資料作成の効率化を図り、1案件あたりの作業時間を30％削減
・社内外の調整を円滑に進めたことで、営業チームの受注率向上に貢献
例文3（コールセンター）
・1日平均80件の電話応対（問い合わせ・苦情対応）
・応対内容をシステムに正確に入力
・新人教育のサポートも担当
【成果・工夫】
・入力スピード向上により応対後処理時間を平均2分短縮
・顧客満足度調査で「対応が丁寧」と高評価を獲得
職務経歴書 自己PR（例文）
例文1
「私は正確性とコミュニケーション力を強みとしています。前職では1日100件以上のデータ入力を担当し、入力ミスは月平均1件以下に抑えてきました。また、接客や電話対応を通じて培った対人スキルを活かし、円滑なチーム業務に貢献いたします。」
例文2
「業務効率化への工夫を得意としています。前職では顧客データの入力ルールを整理し、入力漏れや重複を減らす仕組みをチームに提案しました。その結果、作業精度が向上し、後工程での修正工数が大幅に削減されました。事務職においても、正確性と効率を意識して業務改善に貢献していきたいです。」
例文3
「責任感と継続力が私の強みです。前職では繁忙期に大量の問い合わせや資料作成業務が集中しましたが、優先順位を考えながら冷静に対応し、納期を守ることができました。事務職としても責任感を持って業務を遂行し、チーム全体の信頼を得られるよう尽力します。」
NG例と改善例
NG例1
「事務の経験はありませんが、頑張ります。」
→ アピール不足
改善例1
「事務経験はありませんが、販売職で培った正確なレジ入力や顧客対応の経験を活かし、事務業務でも正確性と丁寧さを大切に取り組みます。」
NG例2
「パソコンはあまり得意ではありませんが、やる気はあります。」
→ 不安を与える表現
改善例2
「パソコンスキルは独学で学び、WordやExcelを使用した文書作成・表計算が可能です。今後も業務に必要なスキルを積極的に習得し、早期に戦力として貢献したいと考えています。」
NG例3
「とにかく事務職をやりたいです。」
→ 理由があいまい
改善例3
「前職で資料作成やデータ入力に携わる中で、正確な事務作業の重要性を実感しました。事務職として、こうしたスキルを専門的に磨き、組織を支える役割を担いたいと考えています。」
書類選考突破後に意識すべきこと
・面接でも「なぜ事務なのか」を一貫して話す
・PCスキルは実務レベルで答えられるよう準備する
・「サポート役に徹する意欲」をアピールする
まとめ：未経験の事務転職は「書類の工夫」で差がつく
・未経験でもスキルを言い換えればアピール可能
・志望動機は「なぜ事務なのか」を明確に
・書類は簡潔・具体的・見やすく
この3点を意識するだけで、書類選考の通過率は大幅に変わります。
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