「座りっぱなしがつらい…」動ける事務職ってある?

事務職について

① はじめに

「事務職は座りっぱなしで楽そう」というイメージ、ありませんか?
確かに多くの事務職はパソコン作業が中心で、一日の大半をデスクで過ごします。ですが、実際に働いてみると「腰や肩が痛い」「一日中同じ姿勢がしんどい」と感じる人も多いものです。

「事務職に転職したいけれど、ずっと座っているのは苦手…」
そんなあなたに朗報です。事務職の中には、意外と体を動かす機会が多いものもあります。この記事では、動ける事務職の種類や探し方、注意点を紹介します。

② 座りっぱなしの事務職が合わない理由

● 長時間座り続けるデメリット

座り仕事が続くと、腰痛や肩こり、脚のむくみなど体への負担が大きくなります。とくに運動習慣が少ない人は血行が悪くなり、疲れが取れにくいと感じやすいです。
また、長時間同じ姿勢でいると集中力が途切れやすく、ストレスもたまりがちです。「仕事中に頭がぼーっとする」「夕方になるとやる気が出ない」という声もよく聞きます。

● 「動きたい」タイプの人には不向き

もともと活発で体を動かすのが好きな人にとって、デスクワークは窮屈に感じやすいもの。誰かと会話したり、体を動かしたりすることでリフレッシュできるタイプの人は、座り仕事中心の環境ではストレスがたまりやすいでしょう。

● 無理に合わない仕事を選ぶと続かない

「とりあえず事務職なら安定していそう」と思って選んだものの、座りっぱなしが苦痛で続けられないケースも少なくありません。せっかく転職しても、短期間で辞めてしまうのはもったいないですよね。

③ 動ける事務職は意外と多い!種類と特徴

「事務職=ずっと座りっぱなし」というイメージがありますが、実際には動く仕事が意外とあります。ここでは代表的な職種を紹介します。

3-1. 総務・庶務系の事務

総務や庶務は、社内全体を支えるポジションです。書類整理や郵便物の受け取り、備品の管理・補充など、デスクを離れて社内を動き回ることが多くなります。社員から「〇〇の手配をお願い」など頼まれることも多く、コミュニケーションが好きな人に向いています。

3-2. 営業事務(外出あり)

営業事務といえばパソコンでのデータ入力がメインですが、取引先に書類を届けたり、商品の手配で倉庫へ行ったりすることがあります。事務所内で完結する仕事より、少し動きが多めです。営業担当と一緒に行動するケースもあり、外出が好きな人にはぴったりです。

3-3. 受付・事務兼任ポジション

受付と事務を兼任する仕事では、来客対応や案内が含まれるため立ち仕事が多くなります。「座りっぱなしより、人と話している時間が長いほうが好き」という人に向いています。

3-4. 医療事務・介護施設の事務

医療事務や介護施設の事務は、患者さんや利用者さんの対応で受付や案内をすることが多いです。書類作成もありますが、立ったり歩いたりする時間が長いので、「体を動かしているほうが気が楽」という人にはおすすめです。

3-5. 物流・倉庫事務

物流関連の事務は、入出荷の確認や在庫管理で現場に行くことが多いです。書類のチェックだけでなく、軽い荷物の検品や伝票整理など、デスクワーク以外の作業もあります。「適度に体を動かしたい」という人にはぴったりです。

④ 自分に合う「動ける事務職」を見つけるポイント

4-1. 求人票で確認するべきポイント

求人を見るときは「外出あり」「庶務業務を含む」「現場確認あり」などの記載に注目しましょう。「一日のスケジュール例」が載っている求人は仕事内容がイメージしやすくおすすめです。

4-2. 面接で質問するコツ

面接では「一日の流れを教えてください」と聞くと、実際の動きがわかります。
例:

  • 「社内を動き回る業務はありますか?」
  • 「外出することはどのくらいありますか?」

4-3. 派遣や紹介予定派遣も活用する

「動ける事務職」を探すなら、派遣会社に希望を伝えるのも有効です。職場見学ができる場合もあるので、働く環境を事前に確認できます。

⑤ 動ける事務職を選ぶときの注意点

「動ける事務職がいい!」と思っても、実際に働き始めてから「こんなはずじゃなかった…」と感じる人もいます。転職で後悔しないために、次のポイントはしっかり押さえておきましょう。

● 体力面の負担もチェックする

「座りっぱなしが嫌だから」といって、動きが多い仕事を選ぶと、今度は体力的にきつく感じるケースもあります。

  • 庶務事務:書類整理や備品補充で1日中社内を動き回ることが多く、万歩計で1万歩超える人もいます。
  • 物流事務:在庫管理で倉庫を歩き回ったり、軽い荷物を持ったりすることもあるので、腰痛持ちの人は注意が必要です。

実際に「動くのは好きだけど、立ちっぱなしが続いて足がパンパンになった」という声もあります。
自分の体力に合うかどうかは、求人票だけでなく面接でも確認しましょう。

● 動く時間が多い=雑務が増える可能性も

「動ける事務職」は、その分「なんでも屋」的な役割を担う場合があります。

  • 庶務なら「コピー用紙の補充」「会議室の掃除」「急な買い出し」など突発的な依頼が多い
  • 医療事務なら「患者さんの案内」「書類整理」「簡単な清掃」など、雑務もセットでついてくる

「動きが多い=仕事の範囲が広い」と理解しておくと、あとでギャップを感じにくくなります。

● コミュニケーションが増える点も考慮する

動く仕事は人と接する時間が多い傾向があります。
庶務なら「社内のいろんな部署に顔を出す」必要があるし、医療事務や受付なら「常に笑顔で対応」することが求められます。

「体を動かすのは好きだけど、人と話すのは苦手」というタイプだと、別のストレスを感じる可能性もあります。

● 完全に座り仕事を避けるのは無理

どの事務職でも、パソコン作業は必ずあります。「動ける事務職」といっても、

  • 午前中はデータ入力、午後は外出
  • 書類作成の合間に倉庫で在庫確認
    など、座り仕事と動き仕事が半々ぐらいが現実です。

「座りっぱなしゼロ」を求めると、逆に合う仕事が見つかりにくくなるので、「座りと動きのバランスが良い仕事」を探すのがおすすめです。

● 口コミや職場見学でリアルを知る

求人票だけでは「どれくらい動くのか」イメージしにくいこともあります。
可能なら、転職サイトの口コミや派遣会社の担当者から話を聞いたり、職場見学をお願いしたりしましょう。

例:

  • 「庶務と書いてあるけど、実際はほとんど座りっぱなし」
  • 「医療事務だけど、患者さん対応が多くて座っている時間は1日3時間程度」

実際に働く人の声を聞くと、ギャップを減らせます

⑥ 実際に「動ける事務職」に転職した人の声

● 例1:庶務事務

「以前はずっと座りっぱなしの一般事務でしたが、庶務に変わってから腰痛が減りました。コピーや備品補充などで社内を歩くので、気分転換にもなります。」

● 例2:医療事務

「患者さんの受付や案内をするので、座りっぱなしではありません。書類作成もあるけれど、立ったり動いたりする時間が多くて、自分には合っていると思います。」

● 例3:物流事務

「在庫確認で倉庫に行くことが多いので、一日があっという間です。座りっぱなしより疲れにくいです。」

⑦ まとめ

「事務職=座りっぱなしでつらい」というイメージがあっても、選び方次第であなたに合う仕事は必ず見つかります。

✅ 総務・庶務なら「オフィス内を動き回りながらみんなをサポート」できるし、
✅ 医療事務や介護施設の事務なら「患者さんや利用者さんと会話しながら体も動かせる」、
✅ 物流事務なら「在庫チェックなどで体を動かす時間が多い」など、いろんな選択肢があります。

大事なのは、「自分がどんな動き方ならストレスなく働けるか」を知ることです。

  • 人と話すのが好きなら「受付+事務」
  • オフィス内でコツコツ動きたいなら「庶務」
  • 外に出て気分転換したいなら「営業事務」

と、自分の性格に合わせて選べば長く続けやすくなります。

また、求人選びでは「一日のスケジュール」「外出や庶務業務の有無」をしっかり確認してください。面接で遠慮なく「動く時間がどのくらいあるか」を質問するのも大事です。

「座りっぱなしは苦手だけど事務職をやりたい」──そんなあなたでも、ちゃんと選べば“体も気持ちもラク”な働き方は叶います。

次に求人を探すときは、ぜひ「動ける事務職」という選択肢も思い出してみてくださいね。

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